大日本印刷(DNP)は2016年12月14日、スマートフォンに搭載されているLEDライトなどの点光源のLEDだけで真贋判定ができる新型ホログラム「DNPホログラム LED判定」を発表、同日提供を開始した。価格は個別見積もり。自動車部品や工業部品、医薬品や化粧品のメーカーなどに販売し、2017年度(2018年3月期)に3億円の売上を目指す。

DNPホログラム LED判定の製品外観
DNPホログラム LED判定の製品外観
(出所:大日本印刷)
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 新型ホログラムは、点光源のLEDを照射することで、表面に文字や絵が浮かび上がる。このため、LEDさえあれば簡単に真贋判定ができる。ホログラムに微細な凹凸形状を施しており、この凹凸形状にLEDの点光源の光を当てると、文字や絵柄が浮かび上がる仕組みである。

新型ホログラムのイメージ(LED照射前)
新型ホログラムのイメージ(LED照射前)
(出所:大日本印刷)
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新型ホログラムのイメージ(LED照射時)
新型ホログラムのイメージ(LED照射時)
(出所:大日本印刷)
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 従来のホログラムは、顕微鏡で拡大して見たり、特殊フィルムをかざして透過光を見たりするなど、特別な道具を使って真贋を判定する必要があったという。メーカーは模造品などを防ぐためにホログラムを利用しているが、顕微鏡や特殊フィルムを全ての販売店や一般消費者に配布することは難しく、より簡単に真贋判定できる手法が求められていたという。