米Netflixの日本法人であるNetflix社は2016年12月14日、2017年に配信予定のコンテンツラインアップの説明会を開催した。

写真●Netflix社 代表取締役社長のGreg Peters氏
写真●Netflix社 代表取締役社長のGreg Peters氏
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 代表取締役社長のGreg Peters氏は、Netflixのオリジナルコンテンツの展開について述べた(写真)。「Netflixでは2016年に600時間分のオリジナルコンテンツを配信した。2017年には1000時間以上におよぶオリジナルコンテンツの配信を目指す」とした。さらに「将来的にはNetflixのコンテンツ全体の50%以上がオリジナル作品になるのではと期待している」という考えを示した。

 日本発のオリジナルコンテンツの視聴状況についても報告した。「例えば、オリジナルドラマの『火花』は視聴者の50%以上が海外で占められている」「『深夜食堂』については全体の約90%が海外からの視聴。韓国や香港、台湾のほか、インドや中東でも話題になっている」とした。こうした現状を踏まえて、「レコメンデーション機能によって見たいときに見たいコンテンツに出会う機会を提供すれば、日本から発信するコンテンツに海外の人は目を向けることが証明された」と述べた。

 今後も日本でのオリジナルコンテンツの制作を継続して行う。現在、10本の作品を制作しており、22本を超える作品を企画中という。

 2017年に配信する作品の詳細については、コンテンツ部門の担当者が説明した。日本発のオリジナルドラマとしては、「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」と「野武士のグルメ」の2作品を発表した。

「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」は、タレントのジミー大西さんの半生をモデルにしたドラマで、明石家さんまさんが企画・プロデュースを行った。「野武士のグルメ」は、久住昌之氏の原作と土山しげる氏の作画による漫画を実写化したもので、主人公は俳優の竹中直人さんが、主人公の心の中に登場する野武士は同じく俳優の玉山鉄二さんが務める。