米Microsoftは現地時間2016年12月13日、翻訳アプリケーション「Microsoft Translator」の機能強化について明らかにした。対面での会話をリアルタイムで翻訳する。

 使用するシーンとして、海外旅行でホテルの受付やタクシーの運転手との会話や、家庭で異なる母国語を話す生徒を担当している教師が保護者と面談するケースなどを挙げている。

 同じ端末を利用して2人でリアルタイムの会話をするほか、デバイス同士を接続してツアーガイドが観光客グループに説明するような1対多数、グループ活動で意見交換するような多数対多数の会話にも利用できるとしている。

 会話のリアルタイム翻訳機能は、「Skype」の音声通訳サービス「Skype Translator」と同様の技術を採用する。クラウド上のアルゴリズムを使い、ディープニューラルネットワークを活用して翻訳する。

 同機能を実装した最新のアプリケーションはAndroid版iOS版ともすでに公開されている。また、同様のリアルタイム翻訳を体験できるWebサイトも開設した。

 Microsoft Translatorの対応言語はテキスト翻訳を含め約60言語にのぼるが、米CNETによると、会話のリアリタイム翻訳は現時点でアラビア語、中国語(北京語)、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語の9言語のみサポートする。

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