米Appleは現地時間2016年12月13日、ワイヤレスヘッドホン「AirPods」の販売開始を発表した。米国、日本、中国、インド、ドイツ、英国など100カ国以上で同社のオンラインストアから購入可能。来週よりApple直営店や認定リセラーなど実店舗でも販売する。

写真●ようやく販売開始したワイヤレスヘッドホン「AirPods」
写真●ようやく販売開始したワイヤレスヘッドホン「AirPods」
(出所:米アップル)
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 AirPodsは、最新スマートフォン「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」と同時に9月に発表され、発売は10月後半を見込んでいた。しかし10月後半にAppleは製品の準備が整っていないことを明かし、出荷にはしばらく時間がかかると述べた。

 その後同社から新たな情報はなく、理由についても明らかにしなかった。そのため技術的なトラブルが噂され、米メディアは、AirPodsがすでに年末商戦の商機を逃し、Appleにとってめったにない“つまずき”だと伝えていた(関連記事:Appleの「AirPods」、発売遅延の原因は音声同期技術の問題か?)。

 AirPodsは、「W1」チップを搭載し、充電ケースから取り出して1度タップするだけで設定が完了する。近くにある「iPhone」「Apple Watch」「iPad」「Mac」を認識して、すぐにペアリングする。耳に装着されているか、耳から外されているかを感知して、自動で音楽を再生/一時停止する。ダブルタップで「Siri」を起動すれば音声で操作できる。

 米国での希望小売価格は充電ケース込みで159ドル(日本では税別1万6800円)。当初は数量を限定して出荷するため、Webサイトで出荷予定などの最新情報を確認することを同社は勧めている。

 発売はホリデーショッピング終盤に間に合ったが、クリスマスまでにAirPodsを受け取れるユーザーは限られるようだ。米MacRumorsによると、太平洋標準時間12月13日午前6時に注文した場合の配達予定は「12月21日」だったが、午前7時16分には「12月29日」、午前7時30分には「4週」になった。日本でも現時点の出荷見通しは「4週」となっている。

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