ソフトバンクは2016年12月13日、同社フィーチャーフォン(ケータイ)からスマートフォンに機種変更する顧客を対象とした割引サービス「スマホデビュー割」を12月21日に開始すると発表した。次回の機種変更まで通信料金を月2100円割り引くもので、1回5分以内の国内通話が無料の「スマ放題ライト」と、毎月の通信量上限が1Gバイトの「データ定額ミニ 1GB」を組み合わせた場合の通信料金は月2800円。スマートフォンの料金負担を「格安スマホ」並みに抑えて移行を促したい考えだ。

図1●「スマ放題ライト」と「データ定額ミニ 1GB」に加入した場合の料金
図1●「スマ放題ライト」と「データ定額ミニ 1GB」に加入した場合の料金
(出所:ソフトバンク)
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 ただし、スマートフォンへの乗り換えに当たって端末を「新スーパーボーナス」で購入する必要があり、「月月割」と「一括購入割引」(端末購入補助)は適用の対象外。その代わり、「iPhone SE」と「DIGNO F」に関しては特別価格で提供する。「DIGNO F」を例に挙げると、分割支払金は月80円で、支払総額は1920円となっている。

図2●スマホデビュー割で特別価格で提供する機種
図2●スマホデビュー割で特別価格で提供する機種
(出所:ソフトバンク)
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 ソフトバンクは同日、学生をはじめとした25歳以下の顧客を対象としたキャンペーン「学割モンスター」を12月21日に開始するとも発表した。「スマ放題/スマ放題ライト」に契約したうえで「データ定額 20GB/30GB」に加入すると1年間、通信料金を月1000円割り引く。データ定額の「5GB」(月5000円)と「20GB」(月6000円)の差は月1000円のため、キャンペーンの提供で20GBや30GBへの移行を促進する狙いが大きいとみられる。契約の種別(新規契約/のりかえ/機種変更)に関係なく、過去に学割の適用を受けたことがある顧客でも申し込める点も大きな特徴である。

 携帯電話大手3社による学割キャンペーンは年々激しくなっており、ソフトバンクは今回、例年より約1カ月前倒しで発表した。NTTドコモやKDDI(au)がこれを受け、どのようなキャンペーンを投入してくるかが注目される。