日本HPは2016年12月13日、ワークステーション端末「HP Z2 Mini G3 Workstation」を発売した。同社の省スペース型ワークステーション端末(HP Z 240 SFF Workstation)から約80%小型化し、同社最小のワークステーション端末となる。
本体サイズは幅と奥行きが約21.6cm、高さ約5.8cm。オプションの「HP Zディスプレイ対応VESAマウントキット」(直販価格は税別4000円)や「VESAスリーブキット」(価格未定)を使ってディスプレイ裏に取り付けられる。このうちVESAスリーブキットは、向きを変えて取り付けることでHP Z2 Mini G3 Workstationの本体ポートをふさぎ、利用できなくすることが可能になる予定だ。
最小構成のスペックは、CPUがインテルのXeon E3-1225v5(3.3-3.7GHz)、グラフィックスコントローラーがインテル HDグラフィックスP530(CPU内蔵)とNVIDIA Quadro M620。メモリーは8GBのECC(Error Checking and Correction)機能付きで、ストレージは1TBのハードディスク。OSは非搭載。なおこの機種は、Windows 10 Pro(64ビット)またはWindows 10 ダウングレードのWindows 7 Pro(64ビット)をサポートしている。
インタフェースはDisplayportが4つ(一部のモニターを数珠つなぎにすることで最大6台への出力が可能)、USB 3.0ポートが4つ、USB 3.1 Type-Cポートが2つ。また鍵をかけて据え置く際に使うケンジントンロックに対応する。通信機能は、ギガビットイーサネットを1ポート搭載する。
最大6台のディスプレイに映像を出力できるため、海外ではトレーディングに使われることがあるという。またデジタルサイネージなどの用途にも向くとしている。なお、一般にワークステーションはグラフィックス機能が充実しているのでCADやデジタルコンテンツ制作などの用途に使われることが多い。
HP Z2 Mini G3 Workstationは、1月中旬に出荷を開始する。HPの直販サイトでの価格は税別13万5000円から。