米Googleは現地時間2016年12月12日、キューバ向けサービスの強化を目的としたキューバ国営通信プロバイダーETECSAとの提携を発表した。

 両社合意のもと、ETECSAはGoogle専用のキャッシュサーバー「Google Global Cache」を導入する。人気の高いYouTubeビデオなど、広帯域を必要とする一部コンテンツをキャッシュ保存することで、キューバのユーザーによるアクセスを高速化し、各種Googleサービスの使用体験の向上を図る。

 キューバからGoogleサービスを利用する場合、これまではベネズエラ経由でデータ信号が送られていたが、国内にデータを置くことによりYouTubeやGmailへのアクセスを最大10倍高速化できるという。今回の提携が、キューバの旧式の通信インフラや広く普及している公共インターネット接続に影響を与えることはなく、Google以外の企業のコンテンツへのアクセス体験は変わらない(英Guardianの報道)。

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