クリーンエネルギー技術を支援する連合体「Breakthrough Energy Coalition(BEC)」のメンバーによる新たな基金「Breakthrough Energy Ventures(BEV)」の設立が現地時間2016年12月12日に発表された。米Microsoft共同創業者のBill Gates氏らが10億ドル超を出資する。

 BEVは、安価で信頼性のある電力、農産物、商品を温室効果ガス排出量ゼロ(ゼロエミッション)で供給することを目的とする。主な投資対象として発電および蓄電、輸送機関、農業、エネルギーシステムの効率化などを挙げている。

 BEV会長を務めるGates氏はBEVについて、「BECの次の段階に向けたステップだ」としている。昨年12月に結成されたBECは、現在地球が直面しているエネルギー問題や気象変動の課題を解決するための技術開発の支援に取り組んでいる。

 BEVには、Gates氏をはじめ、中国Alibaba Group(阿里巴巴集団)会長のJack Ma(馬雲)氏、ドイツSAP共同創業者のHasso Plattner氏、米ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield Byers (KPCB)のJohn Doerr会長、米Khosla Ventures創業者のVinod Khosla氏、Laura and John Arnold財団の共同会長で富豪のJohn Arnold氏などが参加する。

 そのほか、米Amazon.comのJeff Bezos最高経営責任者(CEO)、英Virgin Group創業者のRichard Branson氏、サウジアラビアのAlwaleed Bin Talal王子、ソフトバンクの孫正義代表取締役社長も出資するという(米Bloomberg米Infoworldの報道)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]