米Appleは現地時間2016年12月12日、モバイルOSの最新アップデート「iOS 10.2」を公開した。各種のセキュリティに関する問題を修正したほか、新しい絵文字を多数追加し、米国では新たに「TV」アプリケーションを実装した。

 新しいTVアプリケーションは、「iTunes」からレンタルまたは購入した映画やテレビ番組と、他のビデオアプリケーションのコンテンツへの一元的なアクセスを提供する。途中まで見た映画やテレビ番組を確認して続きから視聴したり、おすすめの新作映画やテレビドラマを手軽に見つけて入手したりできる。

 米TechCrunchの報道によると、「Netflix」など一部の主要なビデオアプリケーションのコンテンツにはアクセスできないが、「Hulu」「HBO」アプリケーションには対応している。また、複数の有料テレビサービスにアクセスできるシングルサインオン機能も備えており、「Dish」「DirecTV」「Sling TV」などをサポートしている。

 絵文字は、細部もきれいに見えるようデザインを変更し、さまざまな職業、表情やジェスチャー、スポーツ、食べ物、動物を100種類以上追加した。

「iOS 10.2」で使える絵文字
「iOS 10.2」で使える絵文字
(出所:米アップル)
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 また、「Photos」アプリケーションでは「Live Photos」の安定性を改善し、「People」アルバムにおける分類の正確性を向上。「Messages」アプリケーションは新しいスクリーンエフェクトが加わった。

 そのほか、「Music」「News」アプリケーションの使い勝手を向上し、「Mail」や「Safari」、アクセシビリティなどに関する様々な問題を修正した。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]