Donald Trump次期米大統領が現地時間2016年12月14日に開催予定の技術リーダーらとの会議に、米AlphabetのLarry Page最高経営責任者(CEO)や米AppleのTim Cook CEO、米FacebookのSheryl Sandberg最高執行責任者(COO)が出席する見通しだと、複数の米メディア(FortuneCNNなど)が伝えている。

 Trump氏が米大手IT企業の幹部をニューヨークに招いて会談する計画を進めていることは先週報じられた(関連記事:トランプ次期大統領、米技術リーダーと来週会合へ)。その時点で詳しい招待者は不明だったが、米Cisco SystemsのChuck Robbins CEOと米OracleのSafra Catz共同CEOは出席すると伝えられた。

 Trump氏が選挙期間中に発した技術企業への敵対的な意見や、移民問題、情報セキュリティ、多様性に関する主張から、多くのIT企業のリーダーは同氏に反対する立場をとってきた。IT業界でTrump氏を支持する著名人は、米PayPal共同創業者でFacebookの社外取締役も務める投資家のPeter Thiel氏のほかにほとんど見当たらなかった。

 今回、米IT系メディアサイト「Re/code」が入手した情報によると、米MicrosoftのSatya Nadella CEO、米IBMのGinni Rometty CEO、米IntelのBrian Krzanich CEOも今週の会合に出席する見通し。情報提供者は「招待されれば、たとえ断りたくても、受けるほか選択肢はない」と述べている。

 米Space Exploration Technologies(SpaceX)および米Tesla MotorsのCEOであるElon Musk氏と米Amazon.comのJeff Bezos氏は、招待されたのは間違いないようだが出席するかは不明。Bezos氏は出席する可能性が高いとRe/codeは見ているが、Trump氏は選挙期間中、Bezos氏と同氏が所有する「Washington Post」紙を激しく非難していた。

 招待状を受け取っていない、あるいは欠席すると見られるのは、米NetflixのReed Hastings CEO、米Salesforce.comのMarc Benioff CEO、米SlackのStewart Butterfield CEO、米DropboxのDrew Houston CEOだという。米Uber TechnologiesのTravis Kalanick CEOと米AirbnbのBrian Chesky CEOは招待されているが国内に居ないとの理由で欠席する。

 Trump氏を「不誠実な扇動政治家」と厳しく批判した米Hewlett Packard Enterprise(HPE)のMeg Whitman CEOは、すでに欠席が伝えられている。米TwitterのJack Dorsey CEOは、「招待されたかどうか分からない」と述べている。