韓国Samsung Electronicsが本体前面をすべてディスプレイで覆うデザインのスマートフォンを準備していると、米Bloombergが現地時間2016年12月8日に伝えた。

 報道によると、このデザインは、2017年に発売する予定のスマートフォン「Galaxy S8」で採用される。Galaxy S8は現行のGalaxy S7やS7 edgeに似たサイズの本体になる見通しで、本体サイズはそのままに画面サイズが大きくなる。また本体前面にある物理的なホームボタンは廃止され、その機能はディスプレイの下部分に搭載されると、事情に詳しい関係者は話している。

 Galaxy Note7のバッテリー不具合問題で大きな痛手を負ったSamsungは、次期製品であるGalaxy S8をヒットさせる必要があるとBloombergは伝えている(関連記事:Samsung、「Galaxy Note7」リコール問題で米国と英国で謝罪)。ただ、ライバルの中国メーカーが勢いづいており、米AppleがOLED(有機EL)ディスプレイ搭載のiPhoneを開発中であることから、Samsungの巻き返しは簡単ではない(関連記事:曲面有機ELディスプレー搭載のiPhoneは2017年にも登場か、WSJの報道)。

 なおGalaxy S8については、人工知能(AI)ベースのデジタルアシスタントが搭載されるとも伝えられている。Samsungは2016年10月に買収した、AI技術を手がける米Viv LabsのAIプラットフォーム「Viv」をGalaxy S8に組み込む予定だと複数の米メディアが報じている(関連記事:Samsung、次期スマホ「Galaxy S8」にAIアシスタントを搭載か)。