アプレッソとテラスカイは2016年12月8日、両社が共同開発したクラウド型のデータ連携ツールの新製品「DataSpider Cloud」を発表した(写真1)。2017年1月22日から提供を始める。アプレッソのパッケージ型の既存製品「DataSpider Servista」をベースに、クラウドサービス間連携機能を拡充した。初年度に500社への導入を目標とする。

写真1●(左から)アマゾン ウェブ サービス ジャパンの今野芳弘氏、テラスカイの佐藤秀哉代表取締役社長、アプレッソの小野和俊代表取締役社長、サイボウズの林田保氏、セールスフォース・ドットコムの手島主税氏
写真1●(左から)アマゾン ウェブ サービス ジャパンの今野芳弘氏、テラスカイの佐藤秀哉代表取締役社長、アプレッソの小野和俊代表取締役社長、サイボウズの林田保氏、セールスフォース・ドットコムの手島主税氏
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 DataSpider Cloudは「Amazon Web Services(AWS)」上で動作。物理サーバーを用意することなく利用できる。データ連携処理の設計はWindows PC上で動作するクライアントソフトで行う仕組み。プログラミング言語を習得しなくても、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)の画面上の簡単な操作で連携処理を作成できる(写真2)。

写真2●「DataSpider Cloud」のデータ連携処理設計画面
写真2●「DataSpider Cloud」のデータ連携処理設計画面
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 連携対象のクラウドサービスは、AWSやSalesforce、Microsoft Azure、Google、kintoneなどを幅広くカバーする。オンプレミスのシステムとのデータ連携を可能にする「Thunderbus」機能も2017年8月をめどに実装する。

 アプレッソの小野和俊代表取締役社長は、「企業情報システムがクラウド上に構築されることが一般的になり、クラウド間やクラウド・オンプレミス間のインテグレーション(連携)へのニーズが急速に高まっている。『グローバルiPaaS(インテグレーション・プラットフォーム・アズ・ア・サービス)リーダー』として成長を目指す」と述べた。