AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の運用サービスを手掛けるクラスメソッドは2016年12月7日、米F5ネットワークスのWAF(Webアプリケーションファイアウォール)装置「BIG-IP Application Security Manager」(BIG-IP ASM)をAWS上に設定済みの状態で提供するサービスを開始した。同サービスの利用によって、最短1営業日でBIG-IP ASMをAWS環境に導入できるとしている。

 BIG-IP ASMは、WAF製品である。バッファーオーバーフローを引き起こす攻撃や、SQLインジェクションを使った攻撃などのような、Webアプリケーションを狙った不正な攻撃を、シグネチャーベースで検知して防御する。米F5ネットワークスでは、ハードウエア型の装置に加え、仮想環境の上で動作する仮想アプライアンス型の装置も提供しており、AWS上でも利用できる。

 クラスメソッドは今回、仮想アプライアンス型のBIG-IP ASMをAWS上に設定済みで提供するサービスをメニュー化した。アプリケーションなどの設定を再利用できるかたちでまとめた「AWSテンプレート」のメニューの一つとして提供する。

 BIG-IP ASMの設定を含めて、AWSテンプレートは無料で利用できる。AWS利用料とBIG-IP ASMの費用は別途必要。また、AWSテンプレートを利用するための前提として、AWSの総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」の最上位プランでAWS利用料金の10%の費用がかかる「フルサポート」プランに加入している必要がある。