アシストは2016年12月6日、スイスのチューリッヒ・ライフ・インシュアランスの日本支店(以下、チューリッヒ生命)が構築した「新契約システム」において、BRMS(業務ルール管理)ソフトの「Progress Corticon」とデータ連携ソフトの「DataSpider Servista」が採用されたと発表した。新契約システムは2015年9月に稼働を開始しており、アシストがチューリッヒ生命に両ソフトを販売した。

 新契約システムは、顧客との契約が成立するまでの業務をカバーするシステムである。今回開発した新契約システムは、約8000個の業務ロジックを実装している。保険を引き受ける際のデータをチェックしたり、データの不備内容を分析して対応方法を提示したりする。

 今回、チューリッヒ生命は、BRMSのProgress Corticonを使うことによって、本来は業務アプリケーションに組み込む業務ロジックを外出しして、業務ロジックだけを独立してメンテナンスできるようにした。Progress Corticonは、「if-then」(もし~なら~する)という業務上のルール(業務ロジック)を定義しておき、こうした業務判断を自動的に実行するサーバーソフトである。

 チューリッヒ生命はまた、データ連携ソフトのDataSpider Servistaによって、業務で利用するデータの流れを整備した。これにより、保険の新規受付件数が以前の約3.5倍に増加したにも関わらず、申込受付から契約成立までの時間を従来の約半分に短縮することに成功したという。DataSpider Servistaは、データベースやWebサービスといった複数のシステム同士を、スケジュール駆動やトリガー駆動などのタイミングでデータ連携させるためのソフトである。

■変更履歴
第一段落で、「新契約システム」の稼働時期を2016年9月としていましたが、2015年9月の誤りです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2016/12/7 17:30]