米Microsoftが取り組んでいるとされる「Home Hub」は、当初考えられていたハードウエアではなく、将来Windows 10に実装する予定のソフトウエアだと複数の米メディア(The VergeMashableなど)が報じている。

 Home Hubは、米Amazon.comの「Echo」や米Googleの「Google Home」といった音声アシスタント対応スピーカーと競合するデバイスではないかと噂されていたが、Windows関連の情報サイト「Windows Central」が現地時間2016年12月2日に公開した記事によると、Home HubはEchoやGoogle Homeが提供するのと同様の機能をWindows 10搭載パソコンで実現するためのソフトウエアだという。

 Home HubのUI「Welcome Screen」は、カレンダー、メモ、To-Doリストなどを貼り付けてある「冷蔵庫のドア」の仮想版のようなもの。家族のメンバーがパスワード無しでアクセスし、スケジュールやドキュメント、ブックマークといった共通のデータにアクセスできる。

 Welcome Screenからいつでも「Cortana」を呼び出し、今日の予定や天気予報、ニュースを確認したり、音楽再生やアプリケーション起動などを音声で指示したりできる。Cortanaを通じてスマートホームデバイスの操作も行える。

 Windows Centralが得た情報によれば、Microsoftは8月に実施されたアップデート「Anniversary Update」(開発コード名RedStone 1)の前からHome Hubに取り組んでいた。Anniversary Updateで追加された、ロック画面からのCortana起動は、Home Hubに直接つながるものだとWindows Centralは見ている。

 さらに、2017年前半に公開予定の「Creators Update」(同Redstone 2)でHome Hubに関するより多くの内容が明らかになり、2017年後半のアップデート(開発コード名Redstone 3)と2018年のアップデート(同Redstone 4)でHome Hubの大部分がリリースされると、Windows Centralは予測している。