富士通研究所は2016年12月5日、SSDなどを搭載するストレージ製品「オールフラッシュアレイ」向けに、データ書き込み速度を2倍にする技術を開発したと発表した。2017年度以降に富士通のストレージ製品への搭載を目指す。

 開発したのは「インメモリ重複除去技術」。重複除去とは、重複するデータを書き込まないようにする技術。フラッシュメモリー搭載のSSDは、データを書き込める回数に上限があり、「重複除去によって製品寿命を延ばす」(富士通研究所の佐藤充コンピュータシステム研究所データシステムPJ主任研究員)。

 新たに開発した技術では、オールフラッシュアレイのメモリー上で一旦、書き込みを完了させてから重複除去を実施。重複除去した後に、SSDに書き込む。従来方式では、重複技術を完了させるまでデータ書き込みの応答を返せず、「オールフラッシュアレイのメリットを引き出せずにいた」(佐藤主任研究員)という。