アマゾンジャパンは2016年12月5日、ボタンを押すとあらかじめ指定した日用品を購入できる専用端末「Amazon Dash Button(アマゾン ダッシュ ボタン)」(以下、Dash Button)の販売を国内で開始した。同社の会員制プログラム「Amazonプライム」会員が対象。価格は500円(税込)。

Amazon Dash Button
Amazon Dash Button
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  Dash Buttonは無線LAN経由でインターネットに接続し、ユーザーがボタンを押すと特定の商品を発注する。事前にDash ButtonをBluetoothでスマートフォンなどのAndroid/iOS端末に接続し、無線LAN接続に必要な情報を設定しておく。無線LANに接続後、スマートフォンにインストールしたAmazonショッピングアプリから、Dash Buttonで注文する商品や配送方法、支払方法などを設定する。

Amazon Dash Buttonのサイト
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 注文は、アプリに送信される通知で確認できるほか、変更やキャンセルも可能。また、商品が届くまではボタンを押しても再注文ができないようにすることで重複注文を防ぐ。現在、Amazon.co.jpで41種類(41ブランド)のDash Buttonが購入できる。2015年に米国で発売後、オーストリアやベルギー、フランスなどでも販売されたのに続き、日本での提供開始となった。

 このほか、機器メーカー向けのクラウドサービス「Amazon Dash Replenishment(アマゾン ダッシュ リプレニッシュメント)」も発表した。機器がインターネット経由で部品や材料を自動的に注文できるようにするサービスで、認証や決済などの仕組み、API(Application Programming Interface)を提供する。国内では、アイリスオーヤマやエレコム、シャープ、船井電機、三菱レイヨン・クリンスイが対応製品の開発、提供の意向を表明している。