トレンドマイクロは2016年12月5日、家庭内ネットワークへのサイバー攻撃を防ぐ据え置き型IPS(不正侵入防御システム)デバイス「ウイルスバスター for Home Network」を発表した。スマート家電やネットワークカメラなどIoT(インターネット・オブ・シングズ)機器へのセキュリティ脅威が高まっていることに対応する。

トレンドマイクロの家庭用IPS(不正侵入防御システム) 「ウイルスバスター for Home Network」
トレンドマイクロの家庭用IPS(不正侵入防御システム) 「ウイルスバスター for Home Network」
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 2016年12月7日から同社の直販サイトで発売する。直販価格は1万9224円(税込み、1年分のライセンス料を含む)。継続利用する場合のライセンス料は1年ごとに6480円(税込み)。

 新デバイスはLANケーブルで家庭の無線ルーターと接続して使う。家庭内で無線ルーターに接続して使うテレビやカメラなどのスマート家電、スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機やNAS(ネットワークストレージ)といったネット接続機器とインターネットとの通信を監視し、IPSとして機能。機器の不正利用を抑止する。

ウイルスバスター for Home Networkの主要機能
ウイルスバスター for Home Networkの主要機能
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 家庭内の機器が外部のフィッシング(詐欺)サイトや不正プログラム感染を促すWebサイト、遠隔操作用の指令サーバー(C&Cサーバー)などと接続しようとすると、通信をブロックする。個々の機器にセキュリティソフトを入れる必要はなく、一般的なセキュリティソフトをインストールできないことが多いテレビやゲーム機なども防御できるようになる。