バイエル薬品が2017年春、データサイエンスのコンペティションを開催することが明らかになった。外部の企業や研究機関からデジタルヘルス関連のビジネス提案を募る、オープンイノベーション施策の一環だ。

2016年12月2日、東京・京橋で開催したオープンイノベーションイベントで、データサイエンスコンペの実施を発表
2016年12月2日、東京・京橋で開催したオープンイノベーションイベントで、データサイエンスコンペの実施を発表

 バイエル薬品は同コンペで、分析テーマとライフサイエンス関連の課題データを用意して、参加者を募る。参加者には予測モデルなどを開発してもらい、予測の精度などで評価する予定だ。2017年3月に詳細を公表し、参加者の募集を開始する見込み。同社のオープンイノベーションプログラムの公式サイトなどで公開する。

 同社は2016年から、デジタルヘルス関連施策として、オープンイノベーションプログラム「Grants4Apps Tokyo」を実施している。今回のデータサイエンスコンペはその第3弾となる。

 過去2回は「デジタルヘルス関連ビジネスやサービス」の募集だった。今回は趣向を変え、データ分析コンペを実施する。

 データサイエンスコンペは2016年12月2日、バイエル薬品が主催したイベント「バイエル イノベーション コネクション2016」の場で、公表した。オープンイノベーション関連施設「イトーキ東京イノベーションセンター SYNQA」(東京・京橋)で開催した同イベントでは、「第2回Grants4Apps Tokyo」の最終審査と結果発表を行った。

 第2回のテーマは「ベターライフのための革新的なモニタリングソリューション」。2016年7月に募集した後、事前審査を経て、3社に絞った。イベントでは最終審査として、3社の代表がバイエル薬品の経営陣を前にプレゼンテーションを実施した。プレゼン内容は、いずれも大学との共同研究を進めるサービスやシステムだった。