米Facebookは現地時間2016年12月2日、本拠地であるシリコンバレー(米カリフォルニア州サンフランシスコのベイエリア南部)の住宅事情改善などに2000万ドルを投じる計画を発表した。

 Facebookは2011年以降、シリコンバレーのメンローパークに本社を置いている。同社は手ごろな価格の住宅供給を目的として地元コミュニティーや慈善団体などと提携を結んだという。

 提携の主な取り組みとして、1850万ドル規模の基金「Catalyst Housing Fund」を設立し、手ごろな価格の住居の建設と維持を支援する。これとは別に、低所得者向け住居の修繕をサポートする団体の活動に25万ドルをあてる。

 また、現在立ち退きを迫られていたり、安全な居住環境が得られていない人を救済する応急措置として、50万ドルの補助基金を設ける。

 そのほか、62万5000ドルをSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の職業訓練に提供する。さらに、地域コミュニティーと連携する渉外担当者を置き、Facebookでの人材募集に地元住民が応募できるようにする。

 Facebookのほか、米Googleや米Appleなど米大手IT企業が本社を構えるシリコンバレーは、継続的な雇用拡大により、住宅の供給不足と不動産価格の高騰が大きな問題となっている。Facebookは現在キャンパスの拡張を進めており、今後数カ月で約7000人の従業員が新たに加わるとされている(米TechCrunch)。

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