米Microsoftは現地時間2016年12月2日、Windows 10におけるアクセシビリティ向上の取り組みについて発表した。来年前半に公開予定の次期Windows 10アップデート「Windows 10 Creators Update」で、スクリーンリーダー「Narrator」のアクセシビリティ強化を実施する。

 具体的には、ブライユ式点字をサポートするほか、新たに10種類のテキスト読み上げ音声を追加する。異なる言語間もスムーズに切り替え、Narratorの動作中は音楽配信サービス「Spotify」などのアプリケーションの音量を小さくする。

 「Edge」ブラウザーとの統合強化により、申込みフォームに入力する際に、チェックボックス、テキストフィールド、ボタン、項目などに移動しやすくなる。

 「Xbox」でコントローラーを使ってNarratorを有効にでき、音声のピッチやスピードも調整できる。

 また、従来はNarratorを起動するショートカットキーに「WIN」キーと「ENTER」キーの組み合わせを使っていたが、「CTRL」+「WIN」+「ENTER」キーに変更する。

 これらNarratorの機能強化のうち、一部はすでに「Insider Builds」版で提供している。

 またMicrosoftは、2017年前半に「Office 365」のアクセシビリティ強化も実施する。例えば、画像を分かりやすく説明するテキストを手軽に挿入する編集ツールなど、アクセシビリティーを考慮したコンテンツの作成および表示を支援する各種機能を追加する。

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