フィンランドNokiaは現地時間2016年12月1日、フィンランドHMD Globalが今後10年間、Nokiaブランドの端末を独占的に販売することを正式発表した。

 HMDは5月に、Nokiaの携帯電話事業を買収した米Microsoftのフィーチャーフォン資産売却に関して、Microsoftおよび中国FIH Mobile(富智康集団)と合意。また、Nokiaの技術ライセンス事業であるNokia TechnologiesとNokiaブランドおよび知的財産の使用権を巡る戦略的提携を発表していた(関連記事:Microsoftがフィーチャーフォン事業売却、Nokiaは携帯端末市場に復帰)。

 今回、Microsoftらとの合意手続きが完了し、Nokiaとの提携が発効した。これによりHMDは、向こう10年にわたって、Nokiaブランドのフィーチャーフォンとスマートフォンおよびタブレット端末を開発および販売する。Nokiaサイトに復活したNokia携帯電話の専用ページの運営も担当する。

 HMDは2017年に複数のNokiaスマートフォンを投入する予定で、Nokiaは販売台数に応じてHMDからロイヤルティーを受け取る。

 なおNokiaは、HMDに出資していないこと、HMDの株式を保有していないことを強調している。

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