米Bloombergは現地時間2016年12月1日、米Appleが地図表示サービス「Maps」の強化のために、ドローンを使用する計画だと報じた。

 Bloombergが関係者から得た情報によると、Appleは、ロボット工学とデータ収集の専門家で構成するチームを新たに設置。これまでカメラやセンサーを搭載したミニバンによって行っていた地図情報の取得と更新を、ドローンを飛ばすことでより迅速に実行する狙いという。

 Appleは2015年9月21日に、商用ドローンの飛行に関する許可を米連邦航空局(FAA)に申請。FAAは2016年3月22日、Appleに対してデータ収集、写真および動画の撮影のためのドローン飛行を認可したことが、Bloombergが入手した資料から判明した。

 また別の関係者によると、Appleは屋内地図やカーナビゲーションの改善といった、Maps強化の非公開プロジェクトも進めている。

 Appleのこうした取り組みは、米Googleの「Google Maps」に対抗する意気込みの表れだと、米メディア(Fast Companyなど)は報じている。新たなドローンチームのメンバーのうち少なくとも1人は、米Amazon.comのドローン配送システムプロジェクト「Prime Air」の元メンバーという。