東芝クライアントソリューションは2016年12月1日、都内で新製品・最新技術発表会を開催し、店頭向け2016年冬モデルのPC新製品「dynabook V」シリーズの4機種4モデルを発表した。12月9日から順次発売する。
ディスプレイ部が360度回転し、タブレット、モバイルノートPC、メインノートPCを1台で利用できる、12.5型液晶搭載の2in1コンパーチブルPCである。全モデルでタッチパッドに指紋認証センサーを装備し、「Windows Hello」を使えるようにした。最上位機種のdynabook V82では顔認証センサー(赤外線カメラ)による顔認証機能や、HD Webカメラとデュアルマイクを一体化したモジュールを新規開発して搭載した。
予想実売価格は最上位のV82が23万円前後、V72が20万5000円前後、V62が18万円台後半、V42が16万円前後。
モビリティとユーザビリティを両立
発表会では、東芝クライアントソリューション 取締役(技術・品質所管)の柏木 和彦氏が登壇。「人に寄り沿う、真の意味でのパーソナルなコンピュータであるという思いは、1985年に世界初のラップトップコンピュータとして発売されたT1100から、変わらず込められている」と述べた。さらに同氏は「今回発売するdynabook Vはモビリティと、ユーザビリティの両方を妥協せずに実現した東芝技術の結晶である」とした。
柏木氏が特に強調したのは、「部品単位で消費電力の妥当性を検討して、電力ロスを最小限にとどめた」ことと、「パフォーマンスの高いUプロセッサの搭載を新開発の空冷ファンによって実現した」こと。電力ロスを低減したことで、ハイパフォーマンスPCながら、17時間の連続駆動を可能にした。一方、Uプロセッサの搭載により、「どんなソフトでも快適に動く、妥協のない性能を実現した」(柏木氏)という。