NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2016年12月1日、オフィス用のスペースを併設したデータセンターを東京都江東区で提供開始したと発表した。BCP(事業継続計画)用オフィスやコールセンターなど幅広い用途に使える約200~900平米の大小さまざまなオフィススペースを利用できる。オフィススペースの総面積は非公開。

東京第9データセンターのイメージ
東京第9データセンターのイメージ
(出所:NTTコミュニケーションズ)
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 名称は「東京第9データセンター」。場所は東京都江東区で、東京駅から約6キロメートル離れており、大手町駅から電車と徒歩で約35分(最寄り駅から徒歩で約15分)、車の場合は首都高速道路の出口近くに位置する。地上7階建てで、サーバールーム面積は約1400平米(400ラック相当)。

 最大の特徴は、オフィス用のスペースを併設していること。災害発生時のBCP用オフィスや、データセンターの設備監視ルーム、コールセンターなど、データセンターと併設することによるメリットが高い、幅広い用途に利用できる。通常のオフィススペースとして利用することもできるが、一般のオフィスと比べると賃料が割高となる。

 オフィススペースでは、非常用発電装置を備えたバックアップ電源によって、万が一の災害時でも業務継続が可能としている。また、小規模なBCP用途として1席から利用できる「BCPデスク」も提供する。

 アメニティー設備も充実させた。館内には、深夜作業時の休憩に利用できる予約制の「仮眠室」、リフレッシュのための「シャワールーム」や「フィットネスルーム」、温かい昼食・夕食を提供する「食堂」や「喫茶コーナー」、さらに「銀行ATM」を備える。