NTTドコモは2016年12月1日、つばめ自動車(名古屋市)を中心としたつばめタクシーグループと連携し、人工知能(AI)を活用したタクシー配車最適化システムの実証実験を始めると発表した。2017年春から、タクシー約150台を使って実証を行う。

 つばめタクシーグループは独自にタクシーの乗車需要を予測して配車に生かすシステムを2014年から構築・運用してきた。これに、ドコモの「リアルタイム移動需要予測技術」を連動させる。

図●NTTドコモが推進するAI(人工知能)を活用したタクシー需要予測技術のイメージ
図●NTTドコモが推進するAI(人工知能)を活用したタクシー需要予測技術のイメージ
(出所:NTTドコモ)
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 ドコモの予測技術は、携帯電話の基地局接続状況を、個人を特定しない形で統計化したビッグデータを基にしている。ここにつばめタクシーグループの運行実績データや気象データなどを組み合わせてAIで分析。「30分後にタクシー需要が大きくなりそうなエリア」をタクシー運転手に通知し、配車の最適化を図る()。

 NTTドコモは既に東京23区・武蔵野市・三鷹市を営業エリアとするタクシー会社協同組合である東京無線と連携した実証実験を始めている(関連記事:NTTドコモが携帯位置情報でタクシー配車、「30分後の乗客数」は予測可能か?)。同じ仕組みを名古屋エリアにも展開する。