米IBMは現地時間2016年11月30日、フィンランドFinnair(フィンランド航空)の全社的なデジタル移行に向けたiOSアプリケーションの導入で協力すると発表した。

フィンランド航空が導入予定のMobileFirst for iOSの画面
フィンランド航空が導入予定のMobileFirst for iOSの画面
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 IBMは、2014年7月に米Appleと企業分野における広範な協業で合意して以降、様々な業界・職種に向けたiOSアプリケーション「MobileFirst for iOS」を展開している。

 Finnairは複数のMobileFirst for iOSアプリケーションを採用する予定で、まず2017年初期に「Inspect & Turn」と「Assign Tech」を航空機整備部門の従業員向けに導入する。

 Inspect & Turnは、航空整備士がiOS端末でデジタルのタスクカードと書類を確認し、分析に基づいたアドバイスの提示によって作業を完了できるようにする。Assign Techは、航空機整備の管理者がフライトスケジュール、メンテナンスプロセス、整備士の作業可能な時間などを把握し、高度な分析によって各スタッフのスキルや資格を考慮した最適なシフトを組めるようにする。

 IBMによると、FinnairはIBMの新たなアプリケーション設計および開発モデル「Mobile at Scale for iOS」を採用する最初の企業となる。同モデルは、複数年にわたって複数のiOSアプリケーションを利用する企業に向けたもので、アプリケーションのライフサイクル全般における設計、開発、導入、保守の速度、効率、品質を向上できるとしている。

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