ヤフーは2016年11月30日、中国向けマーケティング領域において、百度(バイドゥ)と日本総代理店契約を締結したと発表した。バイドゥの日本国内代理店商流をヤフーの代理店商流に移管し、ヤフーが「百度リスティング広告」「百度アドネットワーク広告」の国内販売を手掛けることで合意した。

 訪日外国人観光客は近年増加傾向にあり、2016年10月時点で年間2000万人を超えたほか、日本政府も2020年に4000万人に拡大することを目標に挙げている。こうした状況に伴い、日本企業から海外への広告出稿需要が拡大しており、なかでも消費額が突出している中国への広告出稿意向がますます高まると予想される。

 ヤフーは今回、広告主のニーズに応え、バイドゥの検索連動型広告「百度リスティング広告」および広告配信ネットワークサービス「百度アドネットワーク広告」を販売することで、中国向けマーケティングを支援する。百度リスティング広告は、バイドゥの検索結果画面に広告を掲載するサービスで、中国における検索連動型広告シェアの約80%を占める。また、百度アドネットワーク広告は、バイドゥがネットワークする約60万以上の専門サイトにバナーやテキスト広告を掲載する。

 ヤフーは、全国の営業拠点および代理店網を活用してこれらの広告商品を販売するほか、Yahoo!プロモーション広告のノウハウを基に、中国内の検索などの豊富なビッグデータを保有するバイドゥと協力してマーケティングソリューションを拡充する。また、トレンド分析や改善施策などのコンサルティング業務も提供する予定。

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