日本ユニシスは2016年11月30日、Webアプリケーション開発・実行環境の新版「ClothoCore 3.0」を発表、同日提供を開始した。新版では、アプリケーションの画面をスマートフォンなどの手元のデバイスで動作させ、Web API経由でサーバー側の業務ロジックにアクセスさせるマイクロサービス型のアーキテクチャーをとれるようにした。

ClothoCore 3.0は業務ロジックをWeb API化できる。これにより、画面を外出しできる
ClothoCore 3.0は業務ロジックをWeb API化できる。これにより、画面を外出しできる
(出所:日本ユニシス)
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 従来版のClothoCoreでは、Webアプリケーションサーバー側に、業務ロジックとWeb画面(HTML画面)が存在していた。画面の遷移もサーバー側で制御していた。今回の新版では、業務ロジック単位でAPI化できるようにした。これにより、画面を外に出し、デバイス上に実装した画面アプリケーションからサーバー上の業務ロジックにWeb APIを介してアクセスできるようになった。

 API化に当たって、業務機能の用途・目的ごとにサービス化する「サービスドメインモデル」と、その設計手法に基づいたソースコード生成ツールを開発した。これを使うと、各業務機能が疎結合のサービスで構成・設計されるとともに、業務機能のWeb APIが自動生成されるという。開発者は、業務ロジックに注力して実装できるとしている。

 ClothoCoreは、Java EEアプリケーションサーバー向けのフレームワーク「MIDMOST for Java EE Maia」(以下、Maia)のオプションとして提供する。価格(税別)は、Maiaが1サーバー当たり20万円からで、ClothoCore 3.0が1サーバー当たり20万円から。Maiaは、トランザクション処理/メッセージング機能や各種管理機能を持つミドルウエアである。

 動作環境は、Java EEアプリケーションサーバーがJBoss EAPまたはOracle WebLogic Server。データベースサーバーがPostgreSQLまたはOracle Database。キーバリューストア(KVS)がRedis。フレームワークがMaia。