サイバー・バズは2016年11月30日、医療専門家による健康相談サービスを企業向けにOEM(相手先ブランドによる販売)提供すると発表した。利用企業は自社のWebサイトや「LINE」などを通じて、450人の医療専門家が消費者の問い合わせに答えるサービスを開発できる。自社ブランドのWebサイトを使ったコンテンツマーケティングや会員向けの付加サービスを企図する企業向けに売り込む。

「Doctors Me for Biz」の概要
「Doctors Me for Biz」の概要
(出所:サイバー・バズ)
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 サービス名称は「Doctors Me for Biz(ドクターズミーフォービズ)」。同日から提供を始めた。

 サイバー・バズが2013年から提供している、医療専門家による質問・回答サービス「Doctors Me」を企業向けに拡充した。Doctors Meは医師・薬剤師・栄養士・歯科医師・獣医師などが消費者からの質問を受け付けて回答するサービスである。

 新たに始めたDoctors Me for BizはDoctors Meドメインではなく、企業独自のドメインで運用するWebサイトやLINEの自社アカウントで、質問・回答サービスを運営できるようにするもの。小児科、皮膚科医、産婦人科といった科目別、「認知症」「不妊治療」といったテーマ別など、様々な切り口でサイトを構成できる。

 回答する医師はDoctors Me登録時に医師免許や身分証明書のコピーを提出し、本人確認を実施した専門家のみ。英語での回答も可能だ。

 利用例の一つが、企業の会員や従業員向けの付帯サービスだ。保険会社やクレジットカード会社が医師への健康相談サービスを金融商品契約者向けに提供する、企業や学校が従業員の福利厚生目的で採用する、といった用途を見込む。

 新サービス開発の背景にあるのが、コンテンツマーケティングに対する企業の需要の高まりだ。中長期的なファン育成を狙い、直接的に自社商品に関係しなくても潜在顧客の興味を引いたり役に立ったりするコンテンツを求める企業が増えている。2015年12月にストレスチェック制度が始まり、従業員の福利厚生の充実を図る企業の重要も追い風とみる。

 新サービスの料金は初期費用が100万円、月額費用が1カ月当たりの相談数99件までで20万円など。2018年までに100社の導入を目指す。