ヤマハは2016年11月30日、ノンインテリジェントのPoEスイッチとレイヤー2スイッチ(L2スイッチ)の新製品を発表した。ノンインテリジェントスイッチとは、パケット転送機能にループ検知など一部機能を加えた単純なスイッチのこと。

 今回発表したPoEスイッチは、5ポートの「SWX2100-5PoE」と10ポートの「SWX2100-10PoE」の2製品。監視カメラを接続する用途での需要増加を見込み、管理機能を強化した。例えば、パソコンにインストールする専用ソフト(Yamaha LAN Monitor)で遠隔からPoEスイッチの給電状態を確認、制御できるため、ネットワークカメラが停止してしまったときに再起動が可能。また、1ポート当たり30Wまで電力を供給可能なIEEE 802.3atに対応。スイッチ全体としては最大70Wの給電能力を持つ。消費電力が大きい機器を複数接続する場合、若い番号のポートから優先的に給電する。

SWX2100-10PoE
SWX2100-10PoE
(出所:ヤマハ)
[画像のクリックで拡大表示]

 L2スイッチは24ポートの「SWX2100-24G」である。同社はすでに8ポートと16ポートの製品を出荷しているが、多ポート製品の要望に対応した格好だ。光モジュール(SFP)のスロットを4ポート備える(ギガビットイーサネットポートと排他利用)。ループ検知や省電力、QoS、リンクアグリゲーションの各種機能を筐体前面のディップスイッチ(GONFIGスイッチ)で設定できる。

SWX2100-24G
SWX2100-24G
(出所:ヤマハ)
[画像のクリックで拡大表示]

 出荷開始は、SWX2100-5PoEとSWX2100-10PoEが2017年1月、SWX2100-24Gは同年3月。価格は、SWX2100-5PoEが3万9000円、SWX2100-10PoEが5万9000円、SWX2100-24Gが5万5000円。