防衛省と自衛隊の情報基盤がサイバー攻撃を受け、陸上自衛隊の内部情報が流出した可能性がある。2016年11月28日、共同通信や産経新聞などが一斉に報じた。報道によると、攻撃を受けたのは「防衛情報通信基盤」(DII)。同基盤に接続する防衛大と防衛医大のパソコンが攻撃を受け、これを踏み台に陸上自衛隊のシステムにも侵入した可能性が高いという。

 ただ、防衛省は「日頃から不審なメールや不正な通信を受信しているが、報道にあったような事実はない」(大臣官房広報課)と全面否定。さらに個々のサイバー攻撃の存在や対処についても「(攻撃者に有用な情報を提供することにもつながるため)回答を控えている」(同)としている。