米Adobe Systemsが現地時間2016年11月26日に発表した米国オンラインショッピングに関する調査によると、感謝祭(今年は11月24日)の直後の金曜日「ブラックフライデー」(今年は11月25日)のオンライン売上高は30億ドルを超え、過去最高を記録した。

 感謝祭とブラックフライデーを合わせたオンライン売上高は52億7000万ドルで、前年と比べ17.7%増加した。ブラックフライデーは前年実績を21.6%上回る33億4000万ドル、感謝祭は同11.5%増の19億3000万ドルだった。

 ブラックフライデーにおけるモバイル経由の売上高は12億ドルと前年から33%増加した。1日当たりのモバイル売上高が10億ドルを超えるのは米小売業界史上初めてという。

 ブラックフライデーのオンライン売上高のうち、モバイル経由が36%(スマートフォンが25%、タブレット端末が11%)を占めた。小売販売サイトへのアクセスのうちモバイル経由が占める割合は55%(スマートフォンが45%、タブレット端末が10%)で、パソコンによるアクセスを上回った。

 ブラックフライデーに最も売れた電子機器のトップ5は、米Appleの「iPad」、韓国Samsung Electronicsの4Kテレビ、Appleの「MacBook Air」、韓国LG Electronicsのテレビ、米Microsoftの「Xbox」だった。

 米Amazon.comもブラックフライデーにおけるモバイルショッピングの急成長を報告しており、ブラックフライデーに同社サイトで受けたモバイルによる注文は、昨年のブラックフライデーおよび「サイバーマンデー」(感謝祭の休み明けの月曜日)の合計を上回ったという(米CNETの報道)。

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