ジャストシステムは2016年11月22日、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用し て実施した「人工知能(AI)&ロボット活用に対する意識調査[医療編]」の結果を発表 した。医療現場でのAI活用への賛否を聞いたところ、「全面的に賛成する」が8.6%、 「どちらかというと賛成する」が29.5%で、合計で38.1%が賛成した。また、「どちらともいえない」は38.7%だった。

 直近1年以内に診断や治療で病院に行ったことがある人のうち、病院での対応が「頻繁に不満を感じる」人は9.5%、「ときどき不満を感じる」人は53.2%に上る。合計62.7%が、病院での対応に不満を感じていることが分かった。不満の理由で最も 多かったのは「とても長い間待たされた」(72.7%)、次いで「あまり症状を聞かずに 診断を簡単に済まされた」(26.5%)、「複数回、病院に通っても症状が改善しなかった」(24.1%)だった。

 将来的に医療現場でどの程度AI活用が進むかについては、「すべての診断業務が医師ではなく、AIに置きかわる」が4.9%、「すべてとは言わないが、医師ではなく、AIが診断するようになる」が21.6%で、合計26.5%の人がAI診断の実現を予想した。一方、 割合としては「医師に置きかわるというよりは、支援するようなものになる」が46.5%と最も多かった。

 調査期間は11月17~21日で、調査対象は全国の20~60代の男女555人。集計結果をまとめた調査結果レポートは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」から無料ダウンロードできる。

調査結果
「Marketing Research Camp」のWebサイト