米Facebookは2017年に英国で従業員数を現在の1.5倍に増やす計画だと、海外のメディアや通信社(米Wall Street Journal英Reuters米CNETなど)が現地時間2016年11月21日までに報じた。

 Facebookは現在英国で約1000人を雇用しているが、2017年にその数を1500人に増やし、ロンドンにより大きな本部施設を開設する計画を立てている。11月21日にロンドンで開催されたCBI(Confederation of British Industry=英国産業連盟)主催のカンファレンスでFacebookのEMEA地域(欧州・欧州・中東・アフリカ)担当バイスプレジデント、Nicola Mendelsohn氏が明らかにした。

 Facebookの英国事業は、法人向けサービス「Workplace」などを開発しており、米国に次ぐ規模の開発拠点となっている。今後新たな役割が与えられることで、ロンドンの本部施設はより大きなエンジニアリング拠点になりそうだとCNETは伝えている(関連記事:Facebook、Slack対抗の法人向けサービス「Workplace」を正式リリース)。

 2016年6月に行われたブレグジット(英国のEU離脱)国民投票の結果を受け、外国企業の同国への投資が縮小すると懸念されていたが、ここ最近、米国のテクノロジー企業は相次ぎ英国への投資計画を明らかにしていると、Wall Street JournalやReutersなどは伝えている。

  例えば米Appleは2016年9月、2021年にロンドンに新たな社屋を開設する計画を明らかにした。米Googleも先週、ロンドン中心部にあるキングスクロス駅近くに3棟から成るキャンパスを建設する計画を明らかにした。

 米Amazon.comは、2016年に入って英国のオフィス、R&Dセンター、カスタマーサービスセンター、物流センターで合計3500人の雇用を創出した。2017年には3カ所の物流センターで、さらに2300人を新規雇用する計画だという。