米Oracleは現地時間2016年11月21日、DNSサービスの米Dynを買収することで両社が合意したと発表した。買収額などの条件については明らかにしていない。

 Dynは米ニューハンプシャー州マンチェスターに本社を構え、DNSおよびインターネット性能管理サービスを手がけている。米Netflix、米Twitter、米Pfizer、米CNBC、英Spotifyをはじめとする3500社以上が、インターネットアプリケーションやクラウドサービスの高速アクセス、ページ読み込み時間の短縮、エンドユーザーの満足度向上を実現するために同社のサービスを導入している。

 Oracleによれば、同社はDynの拡張性のある世界規模のDNSネットワークを獲得することで、クラウドコンピューティングプラットフォームを拡大し、企業にIaaSおよびPaaSのワンストップショップを提供したいとしている。

 Dynは10月に大規模なDDoS(分散型サービス拒否)攻撃を受け、Dynを利用するTwitterやSpotifyなどのサービスが一時アクセスできなくなった。複数の米メディア(FortuneTechCrunch)によると、OracleとDynの交渉はDDoS攻撃より前にまとまっていたと見られ、買収額は「6億ドル~7億ドル」との情報もある。

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