ネオジャパンは2016年11月22日、業務用のチャットソフト「ChatLuck」の新版「V2.0」の出荷を開始した。新版はスマートフォンを使った位置情報の共有機能などを追加した。

 同社マーケティング統括部の稲見璃々子氏は「訪問サービス事業者や営業担当者など、業務にPCよりモバイル端末を多く使う利用者向けの機能を強化した」と機能強化のポイントを話した。

ネオジャパンのマーケティング統括部の稲見璃々子氏
ネオジャパンのマーケティング統括部の稲見璃々子氏
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 ChutLuckは従業員同士が使うチャットソフト。特徴はIT担当者がソフトの利用者や会話の履歴などを管理できること。LINEなど個人用に使っているチャットソフトを業務用途にも併用すると起こりがちな、履歴の消失や誤送信といった事故を防ぐ目的に導入する需要があるという。スマートフォンとPCで使える。

 新版ではスマホから位置情報を送信できるようにした。GPS(全地球測位システム)を使った現在位置や、任意に指定した位置をチャット相手に共有できる。訪問サービス事業者が訪問先を共有したり、出先の営業担当者に急な指示を出したりするといった用途を想定しているという。

位置情報の共有イメージ
位置情報の共有イメージ
(出所:ネオジャパン)
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 写真を小さく加工して送る機能なども追加した。データ通信量が節約できるため、スマホから写真を送りやすくなるという。

 提供形態は変わらない。企業が用意したサーバーを使うオンプレミス版とネオジャパンが提供するクラウドサービス版があり、価格はオンプレミス版で100ユーザー当たり初期費用が28万8000円(税別)、サポート料金が年額7万2000円(年額)だ。

 クラウドサービス版の利用料金は、1ユーザー当たり1Gバイトの会話履歴を保存するストレージがついて月額300円(税別)。ストレージ容量は20Gバイトあたり月額1000円(税別)で追加できる。