シスコシステムズは2016年11月18日、クラウド管理型のネットワークソリューション「Meraki」のダッシュボード(管理画面)を日本語化したと発表した。また、Merakiの製品ラインアップに新たに監視カメラを追加し、監視カメラの管理もできるようになった。
Merakiでは、同ブランドの無線LANアクセスポイント「MR」、スイッチ「MS」、セキュリティアプライアンス(UTM/ルーター)「MX」などを、クラウドに用意されたダッシュボードで管理できる。一括して設定を行ったり、機器の稼働状況を確認したりできる。また、「Systems Manager」というソフトウエアを利用することで、モバイル端末も管理できる。多くの拠点を持つ企業やチェーン店、教育機関など、各拠点にネットワーク管理者がいないユーザーに向く。
これまでは、ダッシュボードの表示が日本語に対応しておらず、日本での普及の妨げになっていた。「最も多くの顧客が望んでいた機能が日本語化」(シスコシステムズ 執行役員 エンタープライズネットワーク事業担当の眞﨑浩一氏)。今回の対応により、言語のメニューから日本語を選択することで、すべての項目を日本語で表示できるようになった。
新たに投入する監視カメラの「MV」は「Meraki Vision」の略。約128Gバイトのフラッシュメモリーを搭載し、約20日間分の映像を録画できる。
ダッシュボードの「ビデオウォール」では、複数のMVの映像を並べて表示できる。表示する映像の位置や大きさを変更したり、指定した条件に合うカメラの映像だけを表示することもできる。
MVのフラッシュメモリーに蓄積した映像に対し、「モーション検索」を行うこともできる。映像の特定の箇所にマークを付け、その部分に変化があった時点の映像を呼び出せる。デモでは、ショップに置かれたクッキーのビンのフタをマーキングし、誰かがそのフタを外したときの映像を検索していた。