米Gartnerは現地時間2016年11月17日、スマートフォンの世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、韓国Samsung Electronicsが「Galaxy Note7」リコールの打撃にもかかわらず、ベンダー首位を維持した。

 2016年第3四半期(7~9月)のスマートフォン世界販売台数は3億7300万台で、前年同期と比べ5.4%増加した。

 メーカー別販売台数は、韓国Samsung Electronicsが7173万台(市場シェアは19.2%)で最も多く、これに米Appleが4300万台(同11.5%)で続いた。3位は中国Huawei(華為)の3249万台(同8.7%)、4位は中国Oppo(欧珀)の2494万台(同6.7%)、5位は中国BBK(歩歩高)の1988万台(同5.3%)となり、トップ5のうち3社を中国ベンダーが占めた。

 1年前と比べ、SamsungとAppleのシェアが縮小する一方、中国勢のシェアは拡大した。中国スマートフォン市場の販売台数は前年同期比12.4%増加し、好機に乗じたOppoとBBKはそれぞれ全出荷台数の81%と89%を中国向けが占めた。

 Samsungは当初好調だったが、Galaxy Note7が過熱・発火問題で自主回収および生産中止になったことが影響し、前年同期と比べ販売台数が14.2%減少した。

 AppleはiPhoneの販売減少が続いており、前年同期を6.6%下回った。米国では8.5%減少し、中国では31%落ち込んだ。

 OS別販売台数は、「Android」が3億2767万台(シェア87.8%)、「iOS」がメーカー別台数と同じく4300万台(同11.5%)、「Windows」が148万台(同0.4%)、「Blackberry」が38万台(同0.1%)だった。Androidのシェアが前年同期から3.1ポイント上昇する一方、iOSは同1.5ポイント減少し、Windowsは同1.3ポイント縮小した。

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