太陽光発電ベンチャーの米SolarCityは現地時間2016年11月17日、米Tesla Motorsによる同社買収について両社の株主が承認したと発表した。これにより、数日のうちに手続きを完了する見通し。

 Teslaは6月にSolarCityに対して買収を提案し、両社は8月に合意を発表した。手続きはすべて株式交換方式で行われ、SolarCityの株主は1株につきTesla普通株式0.11株を受け取る(SolarCityの過去プレスリリース)。

 合意発表当時、買収額は1株あたり25.37ドル(総額約26億ドル)だったが、11月17日の終値をベースに換算した買収額は1株20.75ドル(総額約21億ドル)となる(米New York Timesの報道)。

 Teslaは電気自動車で有名だが、蓄電池も手がけている。両社が合併することにより、住宅や企業、電力グリッド向けの完全な統合プロダクトを提供する「世界唯一の垂直統合された再生可能エネルギー企業になる」としている。

 両社は10月に、ソーラーパネル一体型屋根タイル「Solar Roof」を発表している(関連記事:Tesla、ソーラーパネル一体型屋根タイル「Solar Roof」を発表)。販売価格について明らかにしていないが、TeslaのElon Musk最高経営責任者(CEO)によれば「通常の屋根と同等かそれよりわずかに安い」という。なおMusk氏はSolarCityの会長も務めており、Tesla株式の21%、SolarCity株式の22%を保持する、両社の最大株主でもある(米Bloomberg)。

[発表資料へ]