米IDCが現地時間2016年11月15日までにまとめたインドのスマートフォン市場に関するリポートによると、同年第3四半期(7~9月)における出荷台数は3230万台となり、四半期出荷台数として初めて3000万台の大台を突破した。この第3四半期の出荷台数は前年同期から11%増え、前の四半期からは17.5%増えた。

 第3四半期の出荷台数シェアをメーカー別に見ると、韓国Samsung Electronicsが23.0%で首位を維持した。これに中国Lenovo Group(Motorolaブランドを含む)が9.6%で次ぎ、このあとインドMicromax Informaticsの7.5%、中国Xiaomiの7.4%、インドReliance Jio Infocommの7.0%と続いた。

 このうち首位のSamsungは、「Galaxy Note7」のリコール問題があったものの、オンラインとオフラインの両チャンネルで複数の新モデルを市場投入したことなどが奏功し、シェアを伸ばすことができたとIDCは分析している。

 2位のLenovoは1年前と同様に、前四半期に比べた伸び率が46.1%と大幅に増えた。またMotorolaブランドの製品はほぼ2倍に増えている。このほかXiaomiの出荷台数は、前四半期比で2倍、前年同期比で2.5倍超となり、同社はインド市場で初めて上位5社に入った。

 一方、地場メーカーのMicromaxの出荷台数は前四半期比で32%減少した。同社は価格が100米ドル未満の市場で、ほかの地場メーカーと、100~150米ドルの市場で中国メーカーと激しい競争を繰り広げているという。

 インドの2016年第3四半期における、スマートフォンも含めた携帯電話全体の出荷台数は7230万台だった。このうちフィーチャーフォンは3990万台と、5割超を占める。ただしフィーチャーフォンの出荷台数は前年同期から12.4%減少した。

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