HAROiDは2016年11月16日、テレビ局向けプライベートDMP「HAROiD DMP」の提供を開始したと発表した。放送局のデジタルマーケティングや新規ビジネスモデルを開発したり、視聴者の視聴体験をアップデートすることを目標とする。

 HAROiDが放送局に提供するHAROiDプラットフォームとHADOiDアカウントを通じて取得できるWebサイトのアクセスログ、テレビの行動履歴や視聴履歴、スマートフォンの動画配信アプリの視聴履歴や操作履歴、さらに放送局独特のメタ情報や番組情報などをもとにして視聴者像を明らかにする。その結果、その視聴者に対して最適なコンテンツを提供することが可能になるという 。

 HAROiD DMPは、各放送局にごとにHAROiDが構築するプライベートDMPを構築する。放送局をまたぐデータの集約やセグメントは原則的に除外する。そのうえで、広告配信、広告主のプライベートDMPとの連携、各種のオープンDMPとの連携も予定する。

 第一弾として、静岡第一テレビに導入し、総務省の「IoTサービス創出支援事業」の実証実験に活用する。2017年春から本格的に多くの放送局への導入を開始する。ローカル局に対しては、トライアルとして基本料金月額5万円からの提供を予定する。

 HAROiD DMPについては、11月16日~18日開催の「Inter BEE 2016」で展示・紹介している。

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