イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム)は2016年11月16日、サービスエリア全域におけるネットワークインフラを、現行のHFC(光同軸ハイブリッド)方式から、FTTH方式へ移行することを決定したと発表した。2017年4月に着工し、設備構築が完了したエリアから順次サービスを開始する。2年間での完工を目指す。

 敷設する伝送路の全長は3248km。横浜市青葉区美しが丘のたまプラーザ駅周辺エリアを皮切りに着工する。最初に設備構築が完了するエリアのサービス開始は2017年5月中旬となる見込み。戸建てでは下り最大速度2Gbps、集合住宅では同1Gbpsのインターネット接続サービスの提供を予定する。

 イッツコムは、各種デバイスを利用したICTサービスの利用の高まりから急激に増加している通信量への対応や、2018年中に開始が予定される4K放送などを配信するデータ容量増加に対応するため、柔軟性や拡張性のあるネットワークインフラの再構築を検討してきたという。

 イッツコムは、東急線沿線の約87万世帯にテレビやインターネット、電話などのサービスを提供している東急グループのケーブルテレビ会社である。

[発表資料へ]