レノボ・ジャパンとブイキューブは2016年11月16日、都内で記者会見を開催し、テレビ会議システムとワークスタイル変革分野での協業を発表した(写真1)。
この提携により、ブイキューブはテレビ会議システム「V-CUBE Box」にレノボの小型パソコン「ThinkCentre M700 Tiny」を採用し、2017年1月に販売を開始する。価格は製品構成によって異なり、最小構成で約30万円からと発表した。
ハード込みのパッケージで提供
ブイキューブからは、代表取締役社長兼CEOの間下直晃氏が登壇。「創業から18年。東証一部に上場しており従業員は540名。アジアを中心に、ビジュアルコミュニケーションを広げていく」と自社の取り組みに言及した(写真2)。
テレビ会議システムのソフトウエアとしては「V-CUBE One」を紹介。「さまざまなハードウエアで動作し、遠隔地との会議や研修、遠隔営業やフィールドワーク、テレワークにも活用できる」(間下氏)と説明した。
一方で、パソコンやカメラ、マイクなどハードウエアを含めたパッケージとして「V-CUBE Box」を、2015年末から提供してきたという。「ソフトウエアのシステムは目に見えにくい。それよりも具体的なハードウエアがあったほうが分かりやすい、という顧客も多い」(間下氏)と、その狙いを語った。
V-CUBE Boxの特徴は、「誰でも2ステップで簡単に接続できる。多地点接続(MCU)のためのシステムは必要なく、ポリコムやシスコなど他社システムにも接続できる。価格は一般的なテレビ会議システムの3分の1からと安価だ」(間下氏)という。
会見では実際に東京と大阪など複数の拠点をV-CUBE Boxで接続し、カメラの映像やマイクの音声を利用した会議や、PCの画面を共有する様子をデモで示した(写真3、4)。