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 米Intelは現地時間2016年11月15日、自動運転技術開発に追加投資する計画を発表した。Intelの投資事業Intel Capitalを通じ、完全自動運転車の実現に向けて、今後2年間で2億5000万ドルを投じる。

 IntelのBrian Krzanich最高経営責任者(CEO)は米カリフォルニア州ロサンジェルスで開催されている国際自動車展示会「LA Auto Show」の「AutoMobility」カンファレンスで基調講演を行い、投資計画について説明した。

 接続や通信、文脈認識、ディープラーニング(深層学習)、セキュリティ、安全性などを向上する技術の開発を支援する。中でも、輸送機関におけるIoT(インターネット・オブ・シングズ)革新、安全性や移動性を高めつつリスクを直接的に軽減する技術、自動運転システムの信頼性向上にデータを活用する企業に注目しているという。

 基調講演の中でKrzanich氏は、自動車産業が現在大きな変換点にあり、かつてないレベルの計算能力、情報、接続性を必要としていると強調。自動運転車にはさまざまなセンサー、光によるリモートセンシングのLIDAR(Light Detection and Ranging)、カメラなどが組み込まれるため、自動車産業はデータの大洪水に備える必要があると述べた。同氏によれば、1台の車から1日あたり4テラバイト以上のデータが生成されるようになる。

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