米Appleはメガネ型ウエアラブル端末の製品化を検討していると、複数の米メディア(The VergeAppleInsiderなど)が現地時間2016年11月14日までに米Bloombergの報道を引用して伝えた。

 それによると、Appleが製品化を検討している端末は、無線でiPhoneと接続し、画像などのデジタル情報を利用者の視界に表示するほか、AR(拡張現実)技術を利用する可能性があるという。

 事情に詳しい関係者は、Appleがすでにこの眼鏡型端末のプロジェクトに関して複数のサプライヤーと協議したと話している。Appleはそのうちの1社にディスプレー部品を注文した。ただ、これは試験を目的としたもので、差し迫った量産を示す量の発注ではないという。しかし、もしAppleが最終的に製品化を決定すれば、早ければ2018年にもApple製のメガネ型端末が市場投入される可能性があると別の関係者は話している。

 AppleのARやVR(仮想現実)に向けた取り組みついては、今年1月に同社が数百人規模の研究部門を設置したと伝えられた(関連記事)。このほか、Appleは3D空間における物体の奥行きなどを検知する技術を手がけるイスラエルのPrimeSense(関連記事)や、ARアプリケーションのソフトウエア開発キット(SDK)などを手がけるドイツMetaio(関連記事)を買収したとも伝えられている。