米アマゾン ウェブ サービス(AWS)は2016年11月14日(米国時間)、仮想マシンサービスAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)の一部の料金を、12月1日から最大で25%引き下げると発表した。新料金は、東京リージョン(AWSのデータセンター群)を含む、全世界のリージョンで適用する。

 対象となる仮想マシンのタイプは、中位から下位である「C4」「M4」「T2」の3シリーズ。1時間単位で利用できる「オンデマンド」、1年または3年の利用契約を結ぶ「リザーブド」、特定の物理サーバーを1社で専用する「デディケイテッドホスト」の料金プランがそれぞれ値下げになる。

 東京リージョンの値下げ幅は明らかにしていないが、シンガポールリージョンでは最大で、C4が20%、M4とT2が25%の値下げになるという。米バージニア北部リージョンは最大で、C4が5%、M4とT2が10%の値下げである。

 AWSが仮想マシンサービスの大規模な値下げを行うのは、2016年に入ってから1月に続いて2回目。1月に値下げした際には、米マイクロソフトが対抗して翌2月にAzureの仮想マシンサービスの値下げを行った。今回は、マイクロソフトが2016年10月にAzureの仮想マシンサービスの大規模な値下げを実施しており、AWSが追随した形になる。