フォトメッセージングサービス「Snapchat」を運営する米Snapは、メガネ型ビデオ録画デバイス「Spectacles」を発売した。「Snapbot」と呼ぶ自動販売機からのみ直接購入できる。米メディアの報道(TechCrunchBusiness Insiderなど)によると、Snapbotは現地時間2016年11月10日にカリフォルニア州のベニスビーチに最初に設置され、11月13日には同州のビッグサーに近いローマビスタという街に場所を移している。

 Snapは9月に、Spectaclesを開発中であることを明らかにしていた(関連記事:Snapchat、ビデオカメラ付きサングラスを開発)。サングラスに無線ビデオカメラを統合したデバイスで、フレーム部分をタップして手軽に10秒ビデオを撮影できる。撮影したビデオはBluetoothまたはWi-Fi経由で直接Snapchatに伝送され、「Memories」内に保存される。Spectaclesは米国でのみ、129.99ドルで販売する。

 Snapbotは短期間で場所を移動し、新しい設置場所は24時間前に公開される。専用サイトの「Find a Bot」または「Spectacles Geofilter」アプリケーションから設置場所の情報を入手できる。

 Snapbotの大きい丸いボタンを押すと、ブラック、オレンジ、ブルーグリーンのSpectaclesをバーチャルで試着できる。好きなカラーを選んでクレジットカードまたはデビットカードで支払いをすると、10秒ほどで商品がSnapbotの「口」から出てくる。

 上記メディアによると、ベニスビーチでは朝に設置されると午後には売り切れ、さっそく「eBay」サイトで数百ドルで売り出されていたという。