米Appleが2017年に発売する予定の次期「iPhone」はディスプレーの端部分がカーブした、ベゼルのないデザインとなる見通しだと複数の米メディア(MacRumorsForbesなど)が現地時間2016年11月11日までに報じた。

 これは英金融サービス大手Barclaysのリサーチ部門のアナリストらが調査ノートで報告したもの。それによると、Appleが2017年に発売すると見られているiPhone(通称:「iPhone 8」)は、従来モデルと同様に2つのサイズが用意され、小さい方のディスプレーはこれまでの4.7インチから5インチになる。また大きいモデルのディスプレーサイズは従来の5.5インチから5.8インチになるという。

 ディスプレーサイズは従来モデルに比べ大きくなるものの、ベゼルのないデザインとなるため、本体サイズは現行のiPhone 7およびiPhone 7 Plusと同じになるという。さらに、Barclaysのアナリストらは、かねてうわさされているiPhone初のOLED(有機EL)ディスプレー採用について、5.8インチ版のiPhoneのみに搭載される見通しだとも報告している。

 今回の調査ノートの内容は、今年3月に台湾KGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が報告した内容を裏付けるものだとMacRumorsは伝えている。Kuo氏は2017年に発売されるOLEDディスプレー搭載iPhoneは、画面サイズが5.8インチと若干大きくなるが、ベゼルが狭くなるため、本体は現行の「Plus」シリーズより小さくなると報告していた(関連記事:iPhone17年モデルはAMOLEDディスプレイ搭載か)。

 なおiPhoneの2017年モデルについては、物理的なホームボタンが廃止され、従来ホームボタンで行っていた各種操作をディスプレーで行うようになるといった観測も出ている。だがこれについて、Barclaysのアナリストらは懐疑的な見方をしているとMacRumorsは伝えている(関連記事:Apple、次期iPhone向けのOLEDディスプレーをSamsungなどに発注か)。