WOWOW 代表取締役社長の田中晃氏は2016年11月10日の会見で、新たな顧客データマネージメントプラットフォームである「WOWOW DMP」の本格運用を開始すると発表した(写真1)。

写真1●代表取締役社長の田中晃氏
写真1●代表取締役社長の田中晃氏
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 WOWOW DMPは、加入申し込みや、番組のWebサイトの閲覧履歴、WOWOWのコールセンターへの入電といったマーケティングデータを一元的に管理し、部署やサービスの枠を越えて総合的に活用するためのツールである。WOWOWは、「WOWOW DMP」の活用によって、加入者一人ひとりに適したサービスの提供を目指す。

 詳細については、マーケティング局 データマーケティング部長の河津孝宏氏が説明した。河津氏は現状について、「今はトライアルを経て、仕組みとしての開発をほぼ終えたという状況。2016年暮れから2017年初頭にかけて社員がDMPにアクセスできる環境が整うなど、本格稼働のステータスを迎える」と報告した。WOWOW DMPを活用した加入者に適したサービスの提供については、「例えばWOWOWのWebサイトに接続するとその人が好きなコンテンツのページが出てくるというイメージ」と説明した。

写真2●「WOWOW DMP」導入の狙い
写真2●「WOWOW DMP」導入の狙い
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 WOWOW DMP導入の狙いとしては、「マーケティング効率化・最適化」に加えて、「新しい感動体験の創出」を挙げた(写真2)。「マーケティングの効率化・最適化は当然のこととしてやっていくが、メインは新しいサービスや新しいコンテンツの創出。このDMPを活用していきたい」(河津氏)と意欲を見せた。